2012年 04月 09日
そこだけ知らない
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高い棚から物を下ろそうとして、椅子の背に尾てい骨をぶつけた。痛い。
オットがいないのでオットのあったかルームシューズを履いて紛らす。やばい。
「精選女性随筆集 第四巻 有吉佐和子・岡本かの子」出た。
川上弘美選。
幸田文に続いて、装丁素敵すぎだし、川上さんの前書きを読むだけでも嬉しいのであった。
そして私は岡本かの子を読んだことがあったし、岡本太郎ももちろん知っているが、二人が親子だということだけが抜けていて、びっくりした。えー、知らなかった。
でもこういうことってあるかも。もう世の中のみーんなが当然だと思っていることを全く勘違いしていたり知らなかったりすることが。
図書館で借りて読んだ。
全く私の知らないグローバルなビジネスの(秘書の)世界。グローバルビジネスとか書いててなんか恥ずかしいけど、面白く読んだ。
海外の空港での客商売とは思えない「ええええっ」な対応をする「欧米女子」とか。
自分の利益にならない仕事は絶対の絶対にしない「欧米女子」とか。
前半は日本の女子がいかに素晴らしいかということを自分の成功体験を例にあげたり、海外でのトホホな接客を例にあげて語る。
後半はなぜ最近の「日本男子」がだめか、になって、冷静に読むとその論理が破綻してる。
なので前半はじっくり後半飛ばし読み。
筆者は自分のすごさをえんえんと書いているのだけど、それが巧みに日本女子の素晴らしさに置き換えられていて、でもやっぱり自分のすごさを書いていて、それに微塵のイヤらしさも押し付けがましさ感じさせないところがまさに「ニッポン女子力」なのかな、と思うのであった。
by kumanekoy
| 2012-04-09 16:30
| 読書
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Comments(2)
Commented
by
chianti
at 2012-04-11 09:12
x
岡本かのこと岡本太郎が親子だというのをご存じなかったということは、瀬戸内晴美の『かのこ繚乱』は未読ですよね。おすすめです。
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kumanekoy at 2012-04-11 22:51
chiantiさま、こんにちは!
ありがとうございます、「かのこ繚乱」未読です。
川上さんの前書きでもかのこ繚乱に触れていて、どうやら有吉佐和子も岡本かの子のファンで、かのこ繚乱的なものを書きたかったようなのですが、瀬戸内さんが先に書いたので、立ち消えになったらしい、というようなことが書かれていました。
おすすめなのですね!読んでみます!ご紹介ありがとうございました。
ありがとうございます、「かのこ繚乱」未読です。
川上さんの前書きでもかのこ繚乱に触れていて、どうやら有吉佐和子も岡本かの子のファンで、かのこ繚乱的なものを書きたかったようなのですが、瀬戸内さんが先に書いたので、立ち消えになったらしい、というようなことが書かれていました。
おすすめなのですね!読んでみます!ご紹介ありがとうございました。